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22日に、「シブヤ大学」の新キャンパス「恵比寿キャンパス」が開校される、ということで、恵比寿に通勤している自分としては「ほっておけない」と、初授業に参加してみることに。
ところで、「シブヤ大学」とは何かというと、渋谷に住んでいる人、働いている人が「先生」となり、様々なテーマの“授業”を提供しているNPO法人。“大学”を名乗っていますが、校舎を持たず、明治神宮からカフェ、本屋、小学校まで、渋谷区の様々な場所が“教室”となります。学位や資格の取得とかはないですが、誰でも参加できて、しかも授業は基本、無料! という魅惑のコンテンツです。 以前、ファイナンシャルプランナーの方を先生に迎え、「人生設計」について考える、「生活をデザインする ~暮らしとお金のハナシ~」の授業に参加したことがあります。 そんなシブヤ大学から、より地域に特化した形で授業を提供しようと、21日に「表参道キャンパス」、そして、22日に「恵比寿キャンパス」が誕生しました。 参加したのは、「恵比寿キャンパス」の授業。アートディレクターの水野学さんが「先生」を務めた「伝えることからはじまるコミュニケーション」。 この授業内容の解説でウェブサイトに、 ----- 自分の思いを伝えるって、難しい。 「ちゃんと伝わってるかな?」「どう伝えたらいいんだろう?」「そもそも何を伝えたいんだっけ?」と悩みは尽きないもの。でも、勇気を出して「伝える」ことから、相手との本当のやりとりがはじまるのではないでしょうか ----- と書かれていたんですが、この「伝える」力は、自分に足りないもので、何とかしたいなぁと思い続けている事柄なので!?、是非受けてみようと、応募しました。 つづく ![]() 伊勢丹新館FFビル7階に位置する武蔵野市立吉祥寺美術館に、「原研哉デザイン展 本 友人、原田宗典がモノ書きだったおかげで」を観にいってきました。 ところで、ここの入館料は感動の100円! です。 リーフレットに、「そもそも僕がグラフィックデザイナーになったきっかけは、古い友人、原田宗典が高校二年の頃から既に作家を目指していたことに遠因があるような気がする……」と書かれてあるとおり、二人は高校の同級生で、原研哉さんは原田宗典氏の作品の装丁を手がけています。 本展では、前述の原田宗典作品を含む、原研哉さんが装丁を手がけた本たちが展示されています。会場内の見せ方もこだわりが感じられて、本の一部は実際に閲覧することができます。 ![]() 『理想の書物(ちくま学芸文庫)』(ウィリアム モリス/筑摩書房) 上野の東京都美術館で1月より開催されている「生活と芸術―アーツ&クラフツ展」に行ってきました。 本展は、19世紀後半にイギリスでおこったデザイン運動「アーツ&クラフツ」の広がりをイギリス、ヨーロッパ、そして日本の作品と分けて紹介しています。展示されている作品は、家具、テーブルウェア、ファブリックなど280点。 会場に入って最初のパネルにハッとさせられました。「アーツ&クラフツ」の主導的立場にあったウィリアム・モリス(1834-96)のひと言が書かれています。 Have nothing in your houses that you do not know to be useful or believe to be beautiful. William Morris 役に立たないもの、 美しいと思わないものを 家に置いてはならない。 ウィリアム・モリス いちごをついばみにきたツグミをモチーフにしたという、内装用ファブリック「いちご泥棒(Strawberry Thief)」のネーミングが秀逸です。これ商売できるな!? と考えていたら、実際、「いちご泥棒ジャム」なるものが売られていました。
「法則39:(面倒くさいから)『お手本』を見つける」
これは、「魅力あるヒト」の項で触れた「あのヒト」のことです。 「逆境に立たされたとき、むずかしい判断を迫られたときに手本となる人(ロールモデル)を心の中に持っておくことによって、間違った道に進むことを回避する」といったものです。 そして、特に仕事において意識していきたいのが、「法則48」の「(面倒くさいから)聞く前に調べる」。 「初対面の経営者と会うとき、セミナーに参加するときなどに事前の下調べをしっかりすることによって、よりいいアドバイスを受けられたり、より役に立つ情報を聞きだせる」といったもの。 そして、今現在会社を辞める気はありませんが、「法則49」の「(面倒くさいから)会社に依存しない」(どこにいっても通用するスキルを身につける)と、そのひとつとしての、「法則54」の「(面倒くさいから)英語を勉強する」は忘れずに肝に銘じておきたいです。 ![]() 『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田 直之/大和書房)
ほか、実践していきたい法則は、
「法則27:(面倒くさいから)マニュアルを熟読する」 パソコンや、携帯電話のマニュアルを先に読んでおくことによって、機能を使いこなす、といったものですが、特に携帯電話については、イタイです。ここ数年、こういったものを買ったときに、ほとんど取扱説明書を読んできませんでした。 「モバイルSuica」すらも登録していなかったので……おそらく、1割くらいの機能しか利用できていないと思います。というわけで、まずは「モバイルSuica」を登録してみました! 「法則31:(面倒くさいから)調べつくす」 これは先の、「法則23:(面倒くさいから)全部予約する」と通ずるものがありますが、レストランや買い物に行く前の情報収集を怠るなといったことです。 そして、難しいけど是非実践したいのが、「法則35」の「(面倒くさいから)家計簿をつける」。自分のお金を自分でコントロールすることの必要性を説いています。 つづく ![]() 『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田 直之/大和書房)
「法則23:(面倒くさいから)全部予約する」
断られたり待たされたりする「面倒くさい」ことを回避するために、映画館やレストランなどを利用する際は、前もって予約しておこうといったものです。 「そして予約するときに『大切なお客さまをもてなすため』や『記念日なので』など、利用目的を伝えるようにします。これは『面倒くさい』ことを避けて良質なサービスを受ける、確実な方法のひとつです」 この法則だけは、この「利用目的を告げる」ということも込みで、比較的できているような気がします。 持論として、例えばレストランでいうと、予約が必須だったり、さらにちょっと駅から遠いことを考慮に入れないと、本当に美味しい店の料理にはありつけないと思っているからです。そして、最近は、特におもてなしの飲みの際に、お店の方にその旨を伝えるようにしています。たとえ効果がなかったとしても、言わないよりは言っておいた方がいいように思うからです。 「法則24」の「(休日に)体を動かす」や、「法則25」の「しっかり眠る」も効率を考えたときに、実践していきたい考えです。「法則24」の文章で触れられている通り、振り返ってみると、週末にゴロゴロして過ごしても、しっかり充電できていなかったように思えます。 つづく ![]() 『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田 直之/大和書房)
55の法則はいずれも、自分を変える最初の第一歩を踏み出すための、比較的シンプルな事柄が書かれていて、「(やるきになれば)いつでもはじめられる」ものばかりです。
で、その「やる気」について書かれた項があって、ここが興味深かったです。 「法則03:(面倒くさいから)やる気を下げない」 本書に書かれている通り、たまに何にも進まないときに、「やる気」のせいにしていた部分があったのですが、この「やる気」というのは、「とにかく動き出すこと」で高めることができるようです。 「『海馬――脳は疲れない』(池谷裕二・糸井重里共著 新潮文庫)によると、われわれ人間はなにか作業を開始したら、脳の側坐核(そくざかく)という部位が刺激され、やる気が湧いてくるようにできているそうです(作業興奮)」 また、「法則22:(面倒くさいから)定位置をつくる」も、これはやらないと、と思いました。 単純に、鍵や財布、携帯電話、ペンなどを入れるかばんの中やポケットの“定位置”を決めよう、といったことですが、これができてなかったりします。他にも名刺入れや、目薬、付箋などを持ち歩いていて、「あれ、どこだったっけ?」と探すシーンがちょくちょくあり、これはすぐに直そうと思いました。 つづく ![]() 『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田 直之/大和書房) ![]() 『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田 直之/大和書房) 「面倒くさがりや」の自分が出会った本。 『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』の著者は、レバレッジシリーズを世に送り出している本田直之氏。 本書は、「究極の面倒くさがりや」と自認する本田氏が、「面倒くさいから、あえて小さい面倒をやっていく」という逆説的なスタンスに立ち、その方法論を55の法則に落とし込んで解説しています。 「面倒くさがりや」を、面倒から逃げ回ったりする“堕落型”と、大きな面倒を回避するために小さな面倒をやっていく”先行・変革型”に分けて、その“先行・変革型”を目指していこうではないか、ということが書かれています。 ここで、自分はどっちのタイプなのかを判断する方法が述べられています。「なにかの記念日などで、大切な人と流行っているお店に食事に行くとき、あなたは予約をとりますか?」といったものです。とる人ならば、“先行・変革型”としての素質があると。 本書ではこの「面倒くさい」といった考えを肯定的にとらえています。 「なにかの技術革新や新サービスが誕生した背景には、からなず『面倒くさい!』という強い思いがあります。『面倒くさい!』というストレートな欲求こそが、進歩と革新を生む原動力となっているのです」 つづく
naoさんに買ってきてもらった岡山名物たち。
![]() まずは、「廣榮堂(こうえいどう)本店」の「元祖きびだんご」。絵本作家の五味太郎氏によるイラストが描かれたパッケージと包み紙。シンプルな味わいで美味しかった。 ![]() こちらは、「宮下酒造(株)」の地ビールたち。 独歩(どっぽ)ビール「ピルスナータイプ」(左)と「ヴァイツェン」(右)。「ピルスナータイプ」は苦味を、「ヴァイツェン」はバナナの香りとともにスッキリした味わいを楽しめました。 naoさん、ありがとう!
「自由が丘のプリン専門店 ke:miyu(ケミユ)」のプリン。お店で出されるプリンたちは、無添加、無着色、保存料ゼロのガスオーブンで焼いたというもの。
恵比寿などにも支店がありますが、行ったのは本店。自由が丘正面口のメープルストリートをずっと歩いていき、突き当たりを右折。ちょっといった右手にあります。 ![]() こちらは、「ケミユプリン」。368円ナリ。 ![]() そして、文字通りプリンを揚げてしまった!? 外がサクサクの「揚げプリン」! 189円ナリ。容器に入った付属のカラメルソースをお好みでかけます。 いや~、美味しかったです。 ところで、プリンのホールケーキなるものが売っていたんですが、アレを一回、食べてみたいです。
以和子を通して綴られる人生の愉しみ、読んでいてウットリとしてしまいます。オトナの魅力をもった大庭との“逢瀬”がまたエロティック!? です。
田辺聖子さんの作品は、それぞれのタイトルのネーミング付けに「ウマいなぁ」と感心してしまいます。「お茶が熱くてのめません」「いけどられて」、そして、「うすうす知ってた」などなど。この「うすうす知ってた」の「うすうす」というコトバのチョイスにうなってしまいます。 そして、田辺聖子さんの作品を読んでいて思うのは、オトナの男女ならではのかけひきややりとり、楽しみなんかも描かれていて、「歳を重ねることは楽しいことかもしれない」と感じさせてくれるところです。 ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店)
「雪の降るまで」は、主人公・以和子と妻のいる大庭とのオトナの恋愛が綴られています。主人公・以和子は、服地問屋の経理事務をずっとやっていて、会社でも目立たず、服装も地味で、ひっそりと暮らしている独身の女性なんですが、わかる人にはわかるといった“色気”をそこはかとなく醸し出している女性。
「地味でつつましやかにみえる以和子は、もっさりとした平凡な女事務員と思われている。(中略)しかしよっぽどの手だれの男がみればどこかしら、何かが発散するというのか、自然ににじみ出てくるものが以和子の身辺にただよっている」 「控え目だが、愛想もいいので、客にも受けがよく、程のよいおばはん、と思われているらしい。いつも同じ髪型をし、古いバッグを持ち、お昼は自分で作った弁当を食べ、地下鉄で通った。(中略)何かにつけて程のよい存在で、重宝な女手だった。店にはときどき若い女の子が雇われるが、結婚やら転職でやめていっても、以和子だけは『いつもいる』。いつもいる以和子に、店のものも客も安心する、そんな存在である」 また、マンション賃貸をこっそり行っていて、理財の感覚もあり、自分の躯の手入れを絶えず怠らず磨いていて、「歯医者へはどこも悪くなくても小まめにいって小粒な歯を美しくするのに金をかけ、サウナもマッサージもよく通って細心の注意を払っている」 そんな以和子。こういうタイプの人が一番、コワイ!? です。 つづく ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店)
「いけどられて」は、離婚して新しい家庭に入る元夫・稔が家を出て行くシーンでの梨枝とのやりとりが描かれています。家庭に「いけどられ」にいく稔と、「放たれた」梨枝の対比が面白いです。
そして、映画でもおなじみの表題作「ジョゼと虎と魚たち」。足が不自由な女性、ジョゼと、大学生の恒夫との男女の関係が描かれた作品。“幸福”をイコール“死”ととらえるジョゼの(アタイたちは死んだんや)というコトバに深く心に刻み付けられます。 「男たちはマフィンが嫌い」は、仕事人間の恋人・連を別荘で待つ主人公・ミミが、“待つことをやめる”までの話。タイトルの「マフィン」になぞらえているところが秀逸です。 連の魅力について書かれているところが印象に残りました。 「その無防禦なところが私の気に入った。なんに無防禦かというと、私がバカにすることに対して無防禦なのである。いまの世の中は、人にバカにされまいという意識が、まるで社会という舟の竜骨のように、人々の心を強張らせている。そこを平気でとっぱずして、バカにされるスキをみせてはばからない鳥井連が、私は好きになったのだった」 ところで、連の甥の志門とミミが好きなもの・きらいなものを言い合うといったシーンが出てくるのですが、これが好きです。こういう好きなもの・きらいなものといったものは普段考えたりしているので!? ちょっと言い合ってみたいです。 「私が好きなのは、無花果、トランプの『神経衰弱』、ミルクいちご、犬、花火、人の噂。『危険な関係』のメルトイユ侯爵夫人。志門のきらいなものは、せまいところ、朝日新聞、ぶりっ子、酔いつぶれる若い娘、鮑のワタ、なんだそうである」 つづく ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店)
「荷造りはもうすませて」は、バツイチ子持ちの夫をもつえり子が主人公。夫・秀夫との生活には満足感を得ているものの、元妻・子どものいる家へ時々出向く秀夫を横目に、「日常次元のもろもろを引き受けている」向こうの家が「ホントウの生活」ではないか、といった考えが頭をもたげます。
「あそこでヤッサモッサしている、あれこそ人間のホントウの生活ではないか、という気がする」 本編で、男女ふたりの間での「不機嫌」に対するアフォリズム!? が心に残りました。 「しかし不機嫌になるのはいちばんいけない。(不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子なのよ……)とえり子はいいたいのである。(どっちか先にそこに座ってしまったら、あとは立っていなかればならない椅子とり遊び。自分が座っちゃいけないのよ)。二人とも不機嫌になることはできない。もし、なったとすれば、それはもう共棲みの関係を解消したときで、まだまだ共棲みをしようとすれば、椅子はつねに一つしかないと知るべきである」 つづく ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店)
「それだけのこと」は、既婚者の主人公・香織が、恋人ではないが、「私のそばをうろちょろしてほしい」と願っている堀サンとのやりとりが綴られています。
香織は堀サンには、夫を紹介しません。 「私は夫のこと、キライ、というんじゃありませんけど、……それに、見せてはずかしいという男ではないのですが、仕事ニンゲンでしょ、私や堀サンとすこし、世界が違う気がします。堀サンが夫を見て、(フーン。こういう人を音に持ってる香織サンという人は)などと考えるのが、イヤなのです。私は私だけ、見つめていてほしいので、よけいなデータを加えられるのはイヤなんです」 指人形「チキ」をつかって、「チキ」に語らせて、ときにはキワドイ会話が交わされるんですが、この会話のやりとりにやられてしまいます。 つづく ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店)
「恋の棺」は、29歳の宇禰(うね)が19歳の甥っ子・有二を自分の中にある「二重人格」性で翻弄する話。とはいっても、“翻弄”は頭の中で楽しんでるのですが、ときどき身を乗り出してくる「二重人格」の残酷さが読むものの心を奪います。
「『二重人格』である宇禰は、<あら、いらっしゃい、有ちゃん>というのと同じように、<また来たの、今日はダメよ>と平気で冷たく拒絶できそうに思えるのだ」 「虫のいどころによっては、(何してんの、それ?)と意地わるく聞いて、恥をかかせることもできるのだ」 「(いったい、何しにくるの? 何か、してもらえる、思ってんの? 物欲しそうにして)などとずけずけいって、ぎゃっと飛び上がらせることもできるのである」 有二の立場で相手がこんなこと想像していると知ったら、「ぎゃっ」と飛び上がってしまいそうです。 つづく ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店)
「うすうす知ってた」では、「いつか結婚したいなぁ」と思ってはいても、特に何も行動を起こさず、夢想で満足してしまっている女性・梢が主人公。でも、妹の結婚の知らせを聞いて、ソワソワと落ち着かなくなってしまいます。
ここで、世の中でもよくいるような叔母ちゃんのセリフに対する、梢の心理描写を読むと、こういう感情を文章で伝わるようにあらわせるなんて、本当にスゴイと思います。もちろんプロの書き手だから当然といえば当然ですが、やはり田辺さんのこういった描写はとりわけ素晴らしいと感じます。 「『なあへ、梢ちゃん、うらやましいやろ、けどこんなんはみな縁のもの、そのうちまた、あんたにもええ縁がまわってくるよってに、嫉妬(へんねし)おこさんと、笑(わろ)て碧ちゃん嫁(い)かしたげよし』と梢をなぐさめたりすると、さすがにお人よしの梢も、いらいらいてしまう」 「それは決して憎悪や嫉妬ではないのだ。むろん、ひがみやそねみ、羨望、片恨み、おちこみ、鬱屈、とりのこされる淋しさ、なども加わっているが、それ以外に、ほのぼのとした娯しみ、好奇心、ときめき、物珍しさ、昂奮などもあって、梢は決して暗い気持いっぽうではないのだ。そういうくらい色のビー玉にまじってきれいなときめき色のビー玉もほどよくまじり、見るからに美しき毒素というものになっている。それらがフラスコの中でふつふつとたぎっているのであった。梢はその状態を、はらはらしつつも楽しんでいる」 ところで、梢が気分を切り替えるためのクセ? おまじない!? が好きです。 「ときどき無意味なしぐさだが、空を切るように手刀をふりおろしたりして、『シャーッ!』という擬音を口に出す。まるで誰かを切り捨てたみたいにみえる。しかしそれをやると心の中がサッパリとすがすがしくなる」 『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)の「なむなむ!」や、『きみの友だち』(重松清)の堀田ちゃんの自分を鼓舞する「堀田ちゃん、ファイト、堀田ちゃん、ファイト、ファイト、おーっ」を思い出しました。こんなの自分でも何かほしいです。 つづく ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店) ![]() 『ジョゼと虎と魚たち(角川文庫)』(田辺 聖子/角川書店) 今まで田辺聖子さんといえば、古典モノの作品しか読んだことがなかったんですが、この『ジョゼと虎と魚たち』を読んだときに、なんで古典モノ以外の小説やエッセイを読んでこなかったのだろう、と悔やまれるほどいい作品でした。ここから「乃里子三部作」、『人生の甘美なしたたり』、『苦味(ビター)を少々』、『人生は、だましだまし』、『愛の幻滅』、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』と、作品を読み続けています。 本書は主にオトナの女性を主人公に様々な恋愛のカタチが描かれた9編からなる短編集。そのいずれもが名作です。全編を通して感じられることですが、そのときどきの女性の心理や心情に「こんなことを考えるのか」とドキッとしたり、また、オトコではあるけれど、たまに「なんとなくわかるなぁ」というところもあったりして、うなってしまいます。 一番最初の短編「お茶が熱くてのめません」での、主人公・あぐりと、7年ぶりに出会った元・恋人、吉岡とのやりとりで、 ----- 「何年ぶりかいなあ」 「六、七年ぐらい?」 とあぐりはいうが、ほんとは七年前に別れたきり、とハッキリわかっている。 ----- 「手紙の文章も巧かったし」 「手紙なんか書いた?」 といいながら、あぐりは実はおぼえている。 ----- なんてところとか、すでに吉岡に興味を失っている主人公・あぐりではあるものの、“あわれ”を感じて心情が揺れ動く様の描写など読むものの心を惹きつけます。 「吉岡がうまくいって成功して、しれしれ無邪気無神経に自分を傷つけていてほしかった。こんなふうな吉岡を見るのは本意ではないのだ」 つづく
最近、パンなどにつけて食べる「パテ」のウマさにはまっていたところ、こんな店の存在を知り、行ってみることに。
それは、自由が丘駅から学園通りを田園調布方面にゆっくり歩いて15分くらいの位置にある「PATE屋」。 右手にフランスパン&カフェの「Esprit de Bigot(エスプリ ド ビゴ)」が見えたら、そこをちょっと過ぎた左手の道を曲がって少し入ったところにあります。自由が丘の他の最寄りは東急の九品仏駅と田園調布駅。 ![]() 写真はPATE屋の看板。 ![]() お客さんがひっきりなしに訪問していました。 メニューは、レバーパテをはじめとして、ポークリエット、チーズクリームペースト、牡蠣とほうれん草のペーストなどなど。とりあえずは、レバーパテを購入。 お客たちの動きを見ていると、ここでパテを買って、帰りに前述の「Esprit de Bigot」に寄ってパンを買う、という流れができあがっていました。で、同じく、ビゴに寄って、歩きながらパテをパンにつけてパクリ。美味しゅうございました。 ![]() 『去年ルノアールで 完全版(マガジンハウス文庫)』(せきしろ/マガジンハウス) 以前、imaさんに単行本を借りて読んでいたんですが、去年末に発売されたこの文庫版には、16本のエピソードが加えられていて、それを読んでみたいと、手にとりました。 本書はあの「喫茶室ルノアール」に日々通う「私」が人間観察を通して、ルノアールで展開される出来事や、妄想!? が綴られたエッセイ。 「元プロ野球選手の落合とかが着そうなザックリセーター」など、ここで語られているような「ルノカジ(ルノアール・カジュアル)」や、「ルノアール特有の香り(煙草の香り&空調&安い革&古い化粧品&そしてなぜかお酒とおつまみの香りのミックス)」などの描写を見ると、気軽に入る喫茶店としてはほとんど利用してないですけど、「そんなイメージあるかも」とうなずいてしまいます。 「クリームは抜いて下さいオンナ」と「俺のキックボードが……オトコ」、書き下ろしの方では、「ダンガリーカップル」の話がお気に入りです。 また、トイレの個室から人違いで話しかけられて、無視してトイレから出たものの、なんとなく顔を合わせたくないがために、そのまま店を後にしてしまった話も。きっと、同じような行動を取ってしまうかも、と思いました。 あと、修学旅行の自由行動の際に、はじめてルノアールに入ったときの話が印象的でした。初めて入店したときに感じた「オトナの仲間入り!?」といった記憶が蘇ってきました。
「絵で食べていこう」と上京し、美術専門の予備校に通い始めたところのエピソードはグッとくるところです。予備校の課題で自分が描いた作品が最下位になってしまうんですが、そこで、「もうダメだ」となるのではなく、最初の目標「絵を書いて食べていくこと」を第一に考え、そのために必要なことにチカラを注いでいく姿勢にやられました。
「わたしにとって『才能がある』っていうのは『それでちゃんとカネが稼げる』ってことだった」 「『才能』っていうのは、そんなふうに、自分だけじゃわからない、見えてないものだと思う。自分で『こうだ』と思い込んでることって、案外、的外れだったりするからね。何でも仕事をはじめたら、『どうしてもこれじゃなきゃ』って粘るだけじゃなくて、人がみつけてくれた自分の『良さ』を信じて、その波に乗ってみたらいい」 先に、「本書は、西原理恵子さんの実際の人生体験を通して、オカネときちんと向き合う大事さを綴った自伝的エッセイ」と書きましたが、ユーモアもまじえて押しつけがましさが感じられず、それが逆に心に迫ってくるようなそんな1冊になっています。 上京した頃の話で、のり弁一個の値段280円を、何かを購入するときの「通貨単位」にしていた話にもやられました。 ![]() 『この世でいちばん大事な「カネ」の話(よりみちパン!セ)』(西原理恵子/理論社) ![]() 『聖☆おにいさん 1(モーニングKC)』(中村 光/講談社) ![]() 『聖☆おにいさん 2(モーニングKC)』(中村 光/講談社) 宝島社の『このマンガがすごい!2009』でオトコ編1位、『ダ・ヴィンチ』の「ブック・オブ・ザ・イヤー」の総合ランキング第4位(コミックランキングでは第1位)にランクインした『聖☆おにいさん』。 本書は、立川のアパートで共同生活をおくっているブッダとイエスの日常が描かれています。 本音を言えないイエスの気ぃ遣いぶりや、イエスの誕生日にプレゼントとケーキをこっそり用意して、「ギフト、はずしてないはず」「おめでとう! はケーキ出した時だな!」とシミュレーションしているブッダの描写が、読んでいてほほえましいです。 ところで知らなかったんですが、作者・中村光(ひかる)さんを勝手に男性とイメージしていたら、女性だったんですね。
「ディスカヴァー社長室blog」で干場社長は、「正直に告白すると、サイバラさんの『高名』は知っていたが、これまで数える程の漫画しか読んだことのないわたしは、まったくサイバラさんの作品に触れたことがなかった」と書かれていますが、自分は「毎日かあさん」を書いてる人かくらいの知識しかなく、過去の作品を読んだことすらありませんでした。
本書は、西原理恵子さんの実際の人生体験を通して、オカネときちんと向き合う大事さを綴った自伝的エッセイ。 「貧乏は病気」と定義する西原さんが、「カネ」がないということがどういう心境・状態を生み出してしまうのかといったことを、西原さんの半生の実体験とともに語られていきます。 「お金に余裕がないと、日常のささいなことがぜんぶ衝突のタネになる」 「貧しさは、人からいろんなものを奪う」 「人は将来に希望が見えなくなると、自分のことをちゃんと大事にしてあげることさえできなくなってしまう」 貧困の暮らし、高校退学における裁判やお父さんの死、夫だった鴨志田氏との死別など、本書にある数々のエピソードを読んで、西原さんはこんな人生を送ってきた人なんだと衝撃を受けました。 ![]() 『この世でいちばん大事な「カネ」の話(よりみちパン!セ)』(西原理恵子/理論社) つづく ![]() 『この世でいちばん大事な「カネ」の話(よりみちパン!セ)』(西原理恵子/理論社) 理論社が展開している「よりみちパン!セ」シリーズの本。学校でも家庭でも学べない、生きていくための知恵のかずかずを、書き手たちが書き下ろしたヤングアダルト向け新書なんですが、このラインナップには気になる書籍が数多くあります。 その中で、今回、特に惹かれたのが、西原理恵子さんのコチラの本。とはいっても、「よりみちパン!セ」シリーズだったのを知ったのは後付けで、この本に興味を持ったのは、J-WAVEのショーンKがナビゲーターをつとめる「MAKE IT 21」で、ゲストとして登場したディスカヴァー・トゥエンティワン社の干場弓子社長がオススメの1冊として紹介していたからです。 ちなみに、「MAKE IT 21」は、毎週土曜日22時から放送、ゲストを招いて、サクセスストーリーなどを紹介していくビジネス系の番組。 その後、「ディスカヴァー社長室blog」をのぞいてみると、ブログでも紹介されており、さらに「よりみちパン!セ」シリーズであることを知り、ちょっと読んでみるかと買ってみたのですが、これが本当によかったんです。 つづく
何個でも食べれるし、食べたいと日々願っている魅惑の「牡蠣」。しかも生牡蠣。そんな牡蠣をたらふく食べなんと、品川駅のアトレ品川4階に入っている「Grand Central Oyster Bar & Restaurant(グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン)」に行ってきました。本店はニューヨークにあるオイスター専門レストラン。
生牡蠣のラインナップは、米国産から、オーストラリア産、そして日本産まで。 ![]() ウマすぎます。でも、ワシントン州の「クマモト」(写真一番左)、米国産のちっちゃすぎる……。輸入ものは全体的にこつぶだそうです。その分、味が凝縮されているのかもしれませんが、ワタクシにとってはやはり日本産が。 ![]() これは、海外ものと国産の生ガキを2個ずつ4種類盛り合わせた「オイスタープラッター8」。北海道の「厚岸丸がき」、兵庫の「赤穂」、長崎の「九十九島」などを堪能しました。 ソースは、ワインビネガー、西洋わさび、ケチャップ風のものが用意されています。このわさびとの組み合わせがけっこう美味しかったです。 ほかに、シーザーサラダ、「ニューイングランド クラムチャウダー(クリーム)」、牡蠣グラタンとでもいうべき「オイスターロックフェラー」などを注文。 かなり満足の味でしたが、やはり高いです。例えば、牡蠣の「クマモト」は1個で550円! 生牡蠣は全体的に400円~500円台! です。このお店、サンドイッチ店と高級店の紹介が続いておりますが、普段は大衆居酒屋御用達の人間です……。 ![]() 前回のBESS展示場見学の後、「TOM'S SANDWICH(トムスサンドウィッチ)」へ。同じく旧山手通り沿いの代官山ヒルサイドテラスの1階にあるサンドイッチ屋さん(サンドウィッチと言えない……)。 キャベツ&ベーコン、ポテト&ベーコン、サラミ、ハム&オイルサーディン、アンチョビ&クリームチーズ、3種類の挽肉をブレンドしたミートローフ、牛肉のスライスと玉ねぎに溶けたチーズをからめたフィリーズなどなど種類も豊富。とりあえずは定番のBLTを頼んでみることに。サンドイッチを頼むとピクルスもついてきます。 丁寧に手間をかけてつくられている感じで美味しかったです。 ![]() サンドイッチには、スモール、レギュラーサイズがあり(ものによってはスモール、レギュラーオンリーのケースも)、BLTはレギュラーサイズを頼んだんですけど、でも、お店の人によると、スモールはパンが少し薄く、具材が3割程度少ないくらいということで、スモールサイズでいいかなと思いました。 ただ、高い! んです……。頼んだBLTは、スモールサイズが1390円、レギュラーサイズが1910円! です。 なので、めったに利用できない!? ですが、たま~に自分へのご褒美といった感じのときに、食べにきたいですね。
山梨県生まれで、「恵方巻き」にかぶりつくという習慣はなく今までやったことがありませんでしたが、今年、はじめてやってみました。2月3日より前でしたが。
![]() 今年の恵方・東北東を向き、願い事を思い浮かべながら、がぶり。 ところで、山梨といえば、こちらは帰郷した際に買ってきた「甲州ほうとう味ポテトチップス」。味は、コンソメっぽかったな。 ![]() 山梨をはじめ、長野にも展開しているほうとう料理チェーン店「甲州ほうとう 小作」に行ったときに、お土産コーナーで売ってました。 ![]() 代官山にあるログハウスの展示場「BESSスクエア」に行ってきました。代官山駅から旧山手通り沿いを歩いて10分くらい。展示場には6タイプのログハウスが立ち並び、「こんなトカイの真ん中に!?」とビックリします。 ぐるっとまわっていると、やはり木材や、木の香りというのはいいものだなぁとしみじみ思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() そして、「薪ストーブ」。身体が芯からあたたまるというか、あたたかさがやわらかいんですよね。 会場のログハウスの一室では、「薪ストーブ体験会」なるものも行われていて、スタッフのお姉さんに薪ストーブで煎った豆をいただきました。 さらに、感動的だったのは、焼きマシュマロ。鉄串にマシュマロをさして、薪ストーブの炭火でほんのりとしたきつね色になるまで焼きます。実際、焼かせてもらいました。 そして、焼いたマシュマロの表面を引っ張ると、こんがりした表面と、トロ~っの中身とに分離します。味ももちろん美味しかったのですが、その引き離す“儀式”も楽しめます。 もちろん焼き芋もオススメと言っていましたが、間違いなく美味しいでしょう。 特にイエを建てる(建てられる!?)計画もなかったんですが、実際、見に行くと、「自分のイエはこうしたいなぁ」などと具体的なイメージを描くようになりますね。
自由が丘の駅からすぐの位置にある、商業ビル「自由が丘デパート」。
現在のおしゃれイメージがある自由が丘ではアヤシゲで異質!? な感じではあるのですが、中に入るとなんか落ち着く気も。ビル内には、101店舗のお店が入っているみたいなんですが、その店の多さにビックリします。 ![]() そのビルの3階にある「自由が丘 餃子センター」へ。 焼き・蒸し・水・スープ、そして揚げの調理法で、そして具材も豊富な46種類の餃子を選ぶことができます。 しいたけ、カキ、大葉などさまざまな餃子を堪能した後で、長崎ちゃんぽんをいただきました。
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