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この作品で大阪弁に対するニュアンスの解説がちょくちょく出てくるんですが、同じ大阪弁でもこういう意味合いがあるんだなぁととてもためになります。
「大阪弁というのは元来が、円滑洒脱で、親しみやすく、へりくだったいい方で、聞く方の耳をやさしく愛撫してさからわぬものである。ところが、この男の大阪弁は傲岸でふてぶてしく、こちらの反撥をそそり、挑発するような、腹の立つ口調である」 なんて具合に。 また、田辺聖子さんの小説には、作者独自のアフォリズム(箴言:しんげん)がちりばめられているんですが、この3部作にはふんだんに入っていて、何度も読み返したくなります。 「世の中というのは皮肉で冷酷で、人の意表をつくようにできている。私は運命のつれない悪意を感じる」 「女の城というものは(ナゼカ)一人の男にしか、明け渡したくないのだ」 「私は、寝るために体を洗う人たちのことを、インチキだと思うものだ。それは『夫婦の慣習』であって、『恋人たち』のすることとは思えないからである」 などきわどい内容もあったりします。 また、仕事でお金はもとめていないという乃里子に対する、 「お金は要らん、というのは、ごっそり儲けた人が、煙草やすみに一服していう言葉でね。いいかげんなことして、儲かる仕事もみすみす逃してるような間抜けがいうとは、神を恐れぬ傲慢な所業ですわ」 といった、水野氏のセリフなんかも。 つづく 『言い寄る』(田辺 聖子/講談社)
by dskiwt
| 2008-12-09 23:59
| 田辺聖子
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