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また、パトリス・ジュリアンさんの姿勢で惹かれるのは、モノゴトに対して“厳格な決まり”を設けていないことです。例えば「食」に関しての話では、コンビニでのお惣菜やインスタント食品などをダメ! と100%排除せずに、「アート」を取り入れれば、と受け入れてるところです。
「健康に気を使い、玄米を主食にして、ファーストフードは絶対に食べなかったりという生活をしていたころもありました。で、現在はどうかというと、これが全然こだわらなくなってしまいました。健康ではいたいけれど、『これをしたらいけない、食べたらいけない』というタブーを自分でつくることが一番いけないことだと思うようになったのです」 自分は、「中庸」的なものがうまく実践できず、モノゴトを0か100で考えてしまうことが多いので、これはなんかイタイです。特に健康にこだわっているわけではないけれど、ファーストフードは2度と利用しない、コンビニにはいかない! とある日突然決めて苦悩したりすることがあるので(1週間もたないですけど……)。 「疲れている時はラクチンが一番。時間がないからコンビニに行こう、インスタント食品を食べよう、それでもいいと思うのです」 「食べることは誰でもすることだから、手を抜かないでいたい。だからコンビニで買い物をしない、のではなくて、どれだけおいしい食事の時間を過ごせるかはアイディア次第だと思うのです」 コンビニで買ってきた食べ物なんかでも、ちょっと調理を加えたり、きれいに皿に盛り付ける、そういった面倒なことやささいなことに心を費やせば、味気ないディナーも雰囲気あるものに様変わりし、生活にも彩りを添えることができるのでは、といったことが本書では綴られています。 つづく
by dskiwt
| 2008-05-02 23:59
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