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『のぼうの城』(和田 竜/小学館) 今夏の直木賞の候補作となった小説『のぼうの城』。 すごく本屋で気になってました。まず、「のぼう」って何なのか? そしてカバーイラストはオノ・ナツメが手がけていて、なんとなく本屋で目立っていたんですよね。 で、ある日、ふと手にとってパラパラと読んでみると、戦国時代ものだったことにまずびっくり(これさえ知らなかった)。さらに、読んでいると、「吉継」という文字がちょくちょく出てきます。興味の入り方が違いますが、もうこれで読んでみようという気になりました。 「百万の人数をあたえて、思うままに戦さをさせてみたい」と秀吉に言わせた、戦国武将・大谷吉継の大ファンなんです。 司馬遼太郎の『関ケ原』(新潮社)を読んで以来、もっとも好きな武将になりました。 『関ケ原(下)』のまさに関ケ原の決戦で、小早川秀秋が西軍を裏切り大谷軍に攻めかかるくだりを読むと、毎回感動してしまいます。 「名将という言葉を、この戦場の敵味方の諸将のなかでもとめるとすれば、大谷吉継こそそうであろう。かれはこの最悪の場合を想定してあらかじめ陣形に伸縮をもたせ、とくに平塚為広、戸田重政の両人に、その場合の先鋒をつとめるよう意をふくめてあったし、また鉄砲隊四百を藤川の西岸に伏せてあった」 と話は逸れてしまいましたが、次回は本書の話を。 つづく
by dskiwt
| 2008-09-23 19:36
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