この『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』では、表題にもなっている、「ビジネス思考力=ビジネス頭」を身につけるための7つのフレームワーク力「論理思考力」「水平思考力」「視覚化力」「数字力」「言語力」「知的体力」、そして「偶然力」について解説されています。
本書でも自分にとって心に刺さったポイントが多々挙げられています。 まず、これらビジネス頭を鍛えてワークライフバランスを整えることの重要性について述べているのですが、 「ビジネスでのしっかりとした力があって、それをテコに安定して成果を上げ、十分な収入を得られることへの心理的な保証があってはじめて、ライフも充実します」 というのに、「う~ん」とうなってしまいました。 今まではどちらかといえば、ライフ=自分の時間の充実があってはじめて、仕事も意欲的に取り組めるのでは、という考え方だったんですが、一番時間を取られる仕事の充実なくして、ライフの充実を実現するのは難しいことなのかも、といった考え方も一理あるかもと思えるようになりました。 そして、自分にとって「イタイな」と感じたのが、何かについて思考したり判断したりするときに、「拙速は避けるべきですが、鈍足はもっと避けるべきです」といった概念です。 ![]() 『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』 (勝間 和代/ディスカヴァー・トゥエンティワン) つづく ![]() 『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』 (勝間 和代/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 先に挙げた『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』では、生産性を上げるために必要なIT機器やウェブ上のツールの紹介、情報を生かすための技術が簡潔に紹介されていましたが、この『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』では、『新・知的生産術』でも取り上げた「フレームワーク」について、より深く掘り下げて書かれています。 フレームワークとは何かと言うと、カツヨさんは、「何かの概念や考え方を自分なりに束ねて整理して、考えやすくするもの、覚えやすくするものがフレームワークの考え方です」と述べています。 例えば、戦略を立てるときには、自社(Company)、競合(Competitor)、顧客(Customer)の「3C」を、マーケティングを行う際には、価格(Price)、製品(Product)、チャネル(Place)、広告宣伝(Promotion)の「4P」を絶えず自分の頭で意識することの重要性について触れています。 そして、『新・知的生産術』と同様に、効率性を高めることによって、人よりも高い付加価値を生み出し、かつ、生まれた時間やお金を、自分や家族、そして社会のために使えるようにすること、これがゴールとなっています。 つづく
カツヨさんの本を読み始めたのは、この『効率が10倍アップする新・知的生産術』が最初だったんですが、ビジネス系の中では数年ぶりにいい書籍に出会ったという感じがしました。
今まで述べた例の他にも、参考になる・共感できるポイントがちりばめられています。 書籍で紹介されている知識・技術から、それを実際に行動に移し、スキルを上げていって、最終的に自分のものにしていく(上級者の域に達する)には、すぐに身につけられるとは言わずに、2年の歳月が必要、ときちんと書いているところもいいな、と。 そして、意外というか、さらに共感できたところは、アナログ情報も重要視しているところです。 「私はIT機器を熱心に使っているため、何でもかんでもパソコンで処理しているように思われがちですが、情報の入力に関しては、アナログ入力とデジタル入力を使い分けています」 カツヨさんは、アナログ入力=先に挙げた書籍などの紙媒体で得た情報や、「自分の五感による実体験=自分メディア」を大事にしています。 「自分メディア」とは、 「テレビを見て、あるいは雑誌・新聞を読んで最近何がはやっているのか。ヒット商品をランキングから見ることもできますが、実際に店頭に出かけていき、街で観察して、本当に何が流行っているのか、自分の身体で確認したほうが、より精緻な情報が得られます」 といったことで、カツヨさんは、実際にその目で見たり、感じたりして、五感を駆使して得る情報を価値あるものと位置づけています。 あと、この書籍の中で、参考文献が多数紹介されているんですが、カツヨ本を読み終わった後には、そっちの方にも手を出すようになり、さらにその書籍の中で紹介されている本を読んだりしていくうちに、いい著者・いい書籍にめぐり合える割合が高くなった気がします。やはり、いい著者が紹介している本は優れた書籍である可能性が高く、そういった書籍に触れていくうちに本を選別する目や勘も養われていった感じがします。
前回述べた「Give5乗の法則」と「本代を惜しむな」のほかに、カツヨ本で勉強になるなと思ったのが、文章のわかりやすさです。
どうしてわかりやすいかというと、まず、テーマを挙げたときに、それに対する理由を箇条書きで表しているところです。さらに、身近なたとえ話に置きかえたりすることによって簡単にイメージすることができます。 例えば、なぜカツヨさんが「生産性を上げることができたか」については、3つの環境要因を挙げています。 要因1:日本ではじめて、幼少時からIT機器を使ってきた第1世代であること(技術要因) 要因2:知的生産性が給料・成果に直結する仕事に長年携わってきたこと(報酬要因) 要因3:21歳で長女を出産して以来、3人の娘の育児・家事に時間がかかるため、生産性を高めざるを得ない状況に追い込まれてきたこと(意欲要因) と箇条書きで理由を先に提示して、後に具体的な話に移っていきます。 ちょっと話は逸れますが、この「要因3」に度肝を抜かれました。これを知ったときに、「忙しいから時間が無い」といったイイワケが一切使えなくなったと思いました。この状況を声を大にして言ってもいいくらいなのに、他の書籍を読んでも、「負担」としては決して扱わずにさらりと言ってしまっているところも好感がもてます。 つづく
ここでビックリしたというか、うらやましいと思ったのが、カツヨさんは月に10~15万程度、50~100冊の本を購入するといったことです。
その中でも、新しい知見が身についたと思う本は10冊に1冊あるかどうか(1万円の書籍代に対して1冊巡り合えるかどうか)だと、カツヨさんは言います。 「したがって、もし月に3000円くらいの書籍代が予算の方は、3か月に1回くらいしか、良書に巡り合えないことになります」 さらに、ハードカバーの価格帯(2000~3000円)、専門書の価格帯(5000円以上)の本にこそすばらしい知見が入っていることが多いと。ここを読んだときに、文庫本・新書で間に合わせていた自分は、やはりムダな買い物をしてしまっていたと思いました。 で、なぜ高い本には価値があるかというと、ここでもきちんと理由を挙げています。 「人が手に入れていない情報やまだ一般的ではない情報ほど価値が高いので、人が敬遠する高い本にこそ、すばらしい情報が眠っているかもしれないからです。しかも、高い本でも出版しているということは、出版社や著者がそれだけの価値があるということを前提で、編集し、出版しているのです」 つづく
「Give5乗の法則」に続いて、最も感銘を受けたのが、「本代をケチらず良書を読む」ことを奨励しているところ。
「本代をケチらず」……これは今までずっとためらっていたことでした。まず第一に一冊ずつの単価は他の物価と比較すると安いとはいっても、そう何冊も買えるものではないし、そもそも本にそんなお金をかけてもいいのだろうか? と自問自答していました。 で、本屋でほしい本があってもさんざん悩んだ挙句、買わずに帰ることなどがよくありました。また、本代をケチってしまって、本当にほしい本は単行本で数千円もするので、似たような内容の文庫本・新書とかで間に合わせてしまったりして、「安物買いの銭失い」となり、結局、お金も時間もソンをしてしまってることがままありました。 本書を読んで、本代は惜しまなくていいんだ、と自分の背中を押してくれたような気がします。 カツヨさんは本を読むことの有用性として次の3つの理由を挙げています。 理由1:多くの本の企画の中から厳選・編集された良質なコンテンツであること 理由2:著者が自己実現のために書いている場合が多く、換算度外視で安価なこと 理由3:一覧性にすぐれており、かつ携帯性が高いこと 理由1については、わかりやすい例として本とウェブを比較しているんですが、まさにそのとおりだなと納得します。 「ウェブに載っている情報は、手軽ですが、発信者が誰かもわかりませんし、特にレビューもチェックを受けていないものです」 「一方、本については、1冊の本は10万~12万字程度の内容ですが、この内容を紡ぐために関係者が費やした時間は膨大なものがあります。まずは、企画段階からはじまって、コンセプト・目次の作成、原稿の作成、図表の作成、校正、レイアウト、そして最後に流通と、本の出版というのは一種の芸術だと思えるほど、人手がかかっています」 つづく
カツヨさん(=「勝」間和「代」から。hashiさん命名)の書籍『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』。
「あなたの知的生産性、特に情報のインプットおよびアウトプットの方法を飛躍的に上げる技術を提供します」 と前に「はじめに」の項を引用しましたが、カツヨさんがこの本で一番重視しているのは「情報」の扱い方です。 「情報こそが現代の通貨である」と現代社会の構造・状況を意識するべきといったことを前提に、「知的生産性を上げるというのは、情報をいかに上手に入手し、自ら加工し、出力し、それを儲けにつなげるかということと同じことなのです」と、本書ではその情報処理についてのノウハウが綴られています。 そこで、人と情報交換すること、人脈づくりの大事さも謳われているんですが、その際に、自分発信の割合が「Give&Take」ではなく、「Give&Give&Give&Give&Give」! で、「見返りを求めずに、自分の持っているいい情報・考えは、惜しみなく、どんどん人に教えてください」と唱えています。 そうすることによって(「自分から情報を出せば出すほど」)、「不思議なほど、周りの人が情報をくれるようになるのです」と。 これは普通の人との付き合いにおいてなんかでも、自分でも大事に思っていたことで、この精神でやっていこうと、できるかぎり行動していたと思うんですが、それでも「Give&Gi」くらいまでで、「Giveの5乗」までは正直、実行できてませんでした。 しかも、無意識的ではあると思うんですが、「見返り」というものを勝手に求めてしまっていたかもしれません。心のどこかで、相手からの「見返り」がないと、「せっかくここまで教えたのに・せっかくここまでやったのに」と思ってしまっていたような気がします。 この「Give5乗の法則」は自分にとってとても参考になった考えでした。実際に実践していきたいですね。 つづく この『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』は、「はじめに」で書かれている目的実現に役立つ情報を集約したものです。 「あなたの知的生産性、特に情報のインプットおよびアウトプットの方法を飛躍的に上げる技術を提供します」 「効率よく仕事を片づけ、より残業をしなくてもすむ、知的な仕事術や方法論をあなたに伝授することをめざしています」 そしてこの本書では、それら身につけた技術でさらに仕事人間になることを謳ったものではありません。 効率よく仕事を片づけ、残業を減らし、ワークバランスを整えることによって生まれる時間やお金を、家族やパートナーのために使えるように、というのが最大のゴールとなっています。 本書を手にしたときに、フレームワーク力、ディープスマート力、マインドマップ記憶法など、よくビジネス系のワードで聞かれるようなものの重要性について書かれているところももちろん参考になるんですが、最も個人的に感銘を受けたのが2つのことです。 それは「Give5乗の法則」と、「本代をケチらず良書を読む」の概念。 つづく
会社帰りに寄りやすいので、京王井の頭線渋谷駅西口改札前にある啓文堂書店・渋谷店によく行ったりします。そこで、長い間、平台で特集化されている書籍シリーズがありました。
それは『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』を中心に、関連本が並べられた勝間和代シリーズ。 これは3月の時点の話なので、今だったら、『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』の書籍がメインになっているでしょう。 ひねくれた性格なので、大々的に宣伝されているものに対して、「買うもんか」とか思ってしまっていたり、また、そういう風に宣伝されているもので、いざ買ってみたら内容にガッカリといったケースもけっこうあるので、長い間スルーしていました。 でも、何カ月も並べられていて、さすがに気になったので、ある日、手にとって読んでみました。 ……そしてそのままレジへ持っていってしまいました。 ……そしてその5カ月後の今、読破した勝間さんの書籍は、上記の『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』、『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』を筆頭に、『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』、『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』、『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』、『勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─』、『決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール』、さらには『会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール』まで。 完全に勝間本のファン、フリーク!? になってます。 つづく < 前のページ次のページ >
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