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第四景「同志社大学黄龍陣」では、『鴨川ホルモー』で、京大青竜会分裂の危機に陥ったきっかけとなる、芦屋と元彼女・山吹巴が会っているのを早良京子が見かけるシーンが登場します。
「黄龍」は同志社なんですね。 第五景「丸の内サミット」は、京産大玄武組第四百九十八代会長・榊原康と、龍大朱雀団第四百九十八代会長・井伊直子が登場するんですが、ここで、“東京”にもホルモーが存在することがわかります。一橋、御茶の水、と。他の朱雀と玄武はどこなのか気になります。大学の位置関係を調べればわかるかも。 また、「朱雀団」から「フェニックス」へと名称と変更した経緯もつづられています。 第六景「長持の恋」は、立命館白虎隊・細川珠実が主人公。高村の彼女になる人です。 珠実のアルバイト先『狐のは』は『鹿男あをによし』にも登場します。 「ホルモー」の雄たけびを放った体験が原因なのか、戦国時代の人物・なべ丸と時空を超えた文通がかわされるように。この作品はなんか感動しました。 この『ホルモー六景』は、『鴨川ホルモー』ありきの作品で、通常なら前作を超えることはないんですが、これはこれで1編1編が完成されていて、見ごたえがありました。 『ホルモー六景』(万城目 学/角川書店)
by dskiwt
| 2009-01-10 23:59
| 万城目学
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